新たな運命の始まり、銀座ラ トゥール
ブルトンオープンから7年が経ち全面改装を予定していたところに、運命の電話が・・・
新たな物語が始まる事となる。今振り返ると、資本力もなく後ろ盾も無い我々には嬉しくもあり、また無理な話だったと清水は語る。銀座6丁目交詢ビル60坪、正直少し荷が重たかった。
「一度見て下さい!」と何度となく言われ、見に行くまでに5回断った。「もうこれ以上は誘わないから」と言われ、仕方なく見に行った。これが新たな運命の始まりだった。
弟と二人最初は意気込みも強く夢ばかり膨らんだが、現実問題開店資金となるとそう簡単に用意出来る訳も無く、何回も諦め掛けたと言う。最終的に無理と思い断りに行ったが、そこで待っていた言葉は「条件を合わせます、清水さんに賭けてみたいのです」と担当者に言われ決断する。
「いつかは銀座で…」独立した時からの夢である。アイデアと工夫する事は昔から得意だが、簡単にはいかない。2ヶ月掛かりで色々なプランを立て、漸く契約に漕ぎ着けた。オープンは10月中旬予定。資金の事を考えると、これ以上遅らせ訳にはいかない。既に9月も何日か過ぎている。ブルトンを続けるかやめるか・・・、この時まで清水は悩みに悩んだ。
最終的にブルトンは9月一杯でクローズする事にした。
銀座に全精力を集中しなければ生き残れない。これが、清水が出した答えである。
融通が利く性格ではない。弟も同じ考えだった。
オープン僅か1ヶ月。その間にブルトンのファイナルフェア−、閉店及び売却準備、銀座店のロゴ作製、印刷物、写真撮影、メニューレシピ、ワインリスト作製、スタッフ集めと山の様な仕事量だったと言う。
スタッフ全員が揃ったのがオープンの2日前。予定より1週間程遅れたが、10月24日にオープンする事が出来た。
清水の目標は銀座で一番の店にする事、その思いを込め店名を「銀座 ラ トゥール(塔)」に
天高く登りつめる事をイメージし、螺旋階段をロゴマークにした。
派手な宣伝等は無いが、一歩一歩着実に階段を登りつめ近い将来必ず銀座の名店になる事だろう。
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